2004/09/06

「携帯マルチプレーヤーの夜明けが来た」のだそうだ

日経 BP 社のメルマガの「nikkeibp.jp 今日の1本」に携帯マルチプレーヤーの夜明けが来たなる記事があった。

痛そうな記事だなぁと見に行ったら、やはり痛い記事であった。
内容は、予想通り、これから動画もあるかえるなんでもプレイヤーがヒットするみたいな記事である。

この手の記事ってよく見かけるのだが、記者(あるいはライター)は本当にこのような機器が
普及すると思っているのだろうか?

とりあえず、ヒット商品にならないに1000カノッサ。

記事にあるような「ケータイ型暇つぶし機器」がヒットするためには、最低限次の2つの条件の
どちらか必要である。

1)利用するのに、生活時間を割り当てる必要がないこと
   Walkman や iPod に代表される携帯音楽プレイヤーや、携帯ラジオなどである。
   要するに、「ながら」利用ができるかどうかである。音楽を聴く以外の、本来の生活
   時間の割り当てがあり、そのなかで、音楽も聴けるということだ。
   iPod に代表される HDD プレイヤーの場合、MDを編集したり選んだりする手間が
   省け、生活時間を割り当てる必要がないことがヒットにつながっていると思う。

2)短い時間で利用できて、いつでも開始・終了できること
   ケータイ電話のメールやインターネット接続機能である。
   ちょっとした時間があればできて、いつでも切り上げられる機器である。
   生活の中で生じる短い空き時間を有効に活用できることが必要である。

しかし、記事にあるような「携帯マルチプレイヤー」は何れの条件も満たすことはできない。
動画はながら作業では鑑賞できないし、まとまった時間を要求するからである。
毎日東京・大阪間を移動しているような人ならニーズはあるかもしれないが、
そのような人には、大型液晶の携帯型DVDプレイヤーの方が向いている。

ハイテク技術のかたまりだし、売れればおいしい市場だと思っているのかもしれないが、
いかんせんそんな市場は存在しないのである。




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